長沼・田嶋研究室の特徴

長沼・田嶋研究室は「構造系」の研究室です。
「構造系」の中でも,鉄筋コンクリート(RC)構造に関する研究を行っています。
研究室の特徴は,数値解析を駆使してRC構造に関する諸問題に取り組んでいるところです。

コンピューターの中でRC構造の挙動を再現するためには,「モデル化」が重要です。
特に,崩壊に至るまで複雑な挙動を示すRC構造では,モデル化に対する深い理解が必要です。
このような観点から,RC構造を正しく理解するために,「材料+構造」の考え方を重視しています。

つまり,RC構造のことを知るために,それを構成する構造部材のことを知る必要があります。
同様に,構造部材のことを知るために,特に「コンクリート」のことを知る必要があります。
コンクリートは調合で品質が大きく変化するため,材料構成にも目を向ける必要があります。
さらに,コンクリートを構成するセメントと水の水和反応の結果である組織構造も重要です。

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長沼・田嶋研究室の研究テーマ

長沼・田嶋研究室では,現在,主に以下の4つのテーマについて研究を行っています。
これらのテーマは,JCI「被災構造物の復旧性能評価研究委員会」の活動に端を発しています。

1. RC構造物の耐震性能評価に関する研究
2. RC構造物の損傷評価に関する研究
3. RC構造物の補修・補強後の耐震性能評価に関する研究
4. RC構造物の時間依存性を考慮した耐震性能評価に関する研究

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最近では,各テーマに対して特に以下に示すような研究を行っています。

1-1. RC造建物のねじれ抵抗機構に基づくねじれ応答評価
1-2. 耐震基準の変遷がRC造建物の耐震性能に及ぼした影響の定量的評価
1-3. 非線形FEM解析によるRC造柱・梁接合部の履歴応答評価の精度向上
2-1. 非線形FEM解析に基づくRC部材およびRC構造の損傷指標の提案
2-2. 損傷スペクトルを用いたRC造建物群に対する損傷評価手法の開発
3-1. 鉄骨ブレース補強後RC造建物の耐震性能評価
4-1. 収縮・クリープを考慮した超高層RC造建物の耐震性能評価
4-2. 火災を経験したRC造建物の耐震性能評価

これらの研究以外に,RC構造の分野で曖昧なまま評価されている事柄や
あまりよく分からない事象に興味を持って,それらを解明することに注力し,
理論的な説明をつけるような研究を実施しています。
FA2D
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構造部材実験
構造部材実験
旅の記録
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